特に顕著なのが韓国版魔王よりも、日本版魔王のほうの全体的にキャストが若々しいということです。
日本版魔王では絶大な人気と演技力を誇るアイドルが二人の主人公を演じていますが、韓国版では中堅どころの実力派俳優が二人の主人公を演じています。
そのせいか日本版魔王では、「所詮、アイドルのドラマだろう」という偏見がありますが、二人の主人公は鬼気迫る演技を見せています。
韓国版魔王が爆発する寸前の激しさと、静けさによって、二人の主人公を表現したのとは対照的です。
また日本版魔王は、少々主人公二人が存在感だけで演技をしそうになると、他のキャストがそれをうまく食い止めています。
特に注目したい、わきを固めている出演者たちは、日本版ではひとくせもふたくせもある俳優がそろっていて、日本版魔王を支えています。
魔王のキャスティングは、韓国版はそれぞれ代表作を持っている俳優が演じ、深みを増していたのに対し、日本版は全体的にもう少し軽い仕上がりです。
韓国版魔王は、かなりダークな大人のストーリーになっていますが、日本版魔王はもう少し下の若い年代を対象にしているようです。
そのせいか、日本版魔王の印象は主人公二人が青年というより、まだ少年に見えてしまうせいなのか、物語の重さが弱いという点も見受けられます。
ところが日本版魔王では、実力もあり、演技力もある脇役陣が、主人公二人の甘さを抑え、魔王本来の悲しさを支えています。
加えて日本版魔王では、魔王である主人公についてのエピソードを存分に入れ、なぜ彼は魔王になったのかをわかりやすくしています。
そこでも日本版魔王での脇役陣がかなり光っていて、ともすれば若い世代向けのドラマになりそうなところで食い止めています。
魔王についての情報をサイトやブログ、掲示板で集め、日本版と韓国版を比べてみてもいいかもしれませんね。
どちらも優れていますが、日本版は多少甘く、韓国版はビターという印象をうけるのが、それぞれの魔王です。
魔王のキャスティングは、韓国版も日本版もかなり練られているようですが、どうしても日本版のほうは人気先行というイメージがぬぐえません。
それを振り切るように魔王の主人公二人は、今まで演じたことのないタイプの人物を演じるため苦労しているそうです。
加えて魔王で演じている人物は、主人公二人のアイドルのイメージからはかけ離れていますから、おそらくファンも驚いているかもしれません。
韓国版魔王で主人公を演じた二人は、それぞれ演技経験が豊富だったようですが、日本版魔王の二人はこうした役柄を演じるのは初めてなのではないでしょうか。
そのためにどうしても韓国版と比べられてしまうというプレッシャーを背負いながらも、二人の主人公を懸命に演じている日本版魔王も応援したくなります。
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