水曜日

魔王の主人公たち

魔王の主人公たちは、片方は復讐に燃え、片方は贖罪の意識にさいなまれているという設定になっています。
「天使の弁護士」という仮面をつけながら、魔王として残虐な殺人を重ねていく主人公の心にあるのは強い復讐心です。
一方の魔王の主人公である刑事は殺人事件を追いながら、高校生のときに犯した殺人に今もさいなまれています。
ドラマ魔王の二人の主人公の心の底にあるものは共通していて、それは深い悲しみなのです。
悲しみがゆえに片方の主人公は復讐鬼である魔王となり、片方の主人公は家族の反対を押し切って刑事となり、自分の犯した罪を償おうとしています。
しかし深い悲しみがあってこそ、この二人の主人公はそれぞれ追うものと追われるものになっていきますが、心理的には逆なのが魔王の主人公たちです。

魔王の主人公たちは、深い悲しみを抱えていると同時に、魔王となった主人公は復讐のために心を凍らせていて、片方は自らの罪を償うために正義に生きています。
ところが、この魔王の主人公たちは、お互いの心の交流はないので、魔王は憎しみを燃やし、刑事はナイフをみると追い詰められてしまうトラウマを抱えています。
見た目は魔王はクールで落ち着いていますが、内面では強い怒りと深い悲しみの中にずっといるのです。
また刑事となったもう一人の魔王の主人公も熱い正義感に燃えているように見えて、内面では贖罪の意識と悲しみに沈んでいるのです。
対照的な魔王の主人公たちですが、共通して心にあるのは深い悲しみと喪失感に悩まされているのです
どうしても消すことのできない過去をそれぞれが引きずり、魔王というストーリーは綴られていきます。
魔王についての情報をサイトやブログ、掲示板で集め、対照的な二人の主人公について考えてみましょう。
魔王になるほどの強い怒りと悲しみに対して、贖罪の意識から裕福な家庭に育ちながら刑事という仕事を選んだ理由が浮かび上がってきます。
まさに強い悲しみが支配しているドラマであり、人間の善悪についてを問うというドラマが魔王なのです。

魔王では、二人の主人公がどのように出会い、そしてどのような決着をつけていくのかが、まだ日本ではわかりません。
しかし人間の心を捨て、非情な殺人を繰り返す魔王となった弁護士と贖罪の意識から刑事になった主人公がどう対決するのかは興味深いところです。
まさに魔王というストーリーは、深い悲しみが生み出していくものは何か、を二人の主人公を通して表現しているドラマです。
魔王というドラマは、人間の持つ「悲しみ」という感情がどこまで、人間を追い詰めるか、というドラマでもあります。
これから先の展開で、二人の主人公がどのような運命に流されていくのかが楽しみなドラマが魔王です。

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